神奈川県郷土料理・サンマーメンの作り方 ・名前の由来・歴史・材料と栄養素、家庭で作れる本格レシピ

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神奈川県を代表する“ご当地ラーメン”といえば、多くの人が思い浮かべるのが サンマーメン
横浜中華街を中心に広まった料理ですが、今では県内各地の食堂やラーメン店で愛され続ける定番メニューとなりました。

サンマーメン」と聞くと「秋刀魚が入っているの?」と思われがちですが、実際は魚は使われていません。
シャキシャキ野菜のあんを熱々の醤油ラーメンの上に乗せた、体が温まる神奈川県らしい一杯です。

この記事では、サンマーメンの名前の由来や歴史を深掘りしつつ、家庭で再現できる本格レシピをご紹介します。
ラーメン好きにも、料理を楽しみたい方にもおすすめの一品です。

サンマーメンの名前の由来

サンマーメン(生碼麺)は、漢字で 「生碼麺」 と書きます。
「生」は“新鮮”、
「碼」は“細切り具材(刻んだ食材)”の意味があり、
つまり 「新鮮な細切り野菜を使った麺料理」 を指しています。

決して「秋刀魚(サンマ)」とは関係ありません。
見た目がサンマに似ているわけでもなく、語呂の偶然の一致からくる誤解が多いのが面白いところ。

また、横浜中華街の広東料理店では、炒めた野菜にとろみをつけた餡を“碼”と呼ぶことがあり、
「生碼麺 → 新鮮なとろみ餡かけ麺」 が本来の由来と言われています。

サンマーメン誕生の歴史

横浜中華街から広まった、働く人の“まかない飯

ルーツは中華街の職人向け料理

サンマーメンは、昭和初期に横浜中華街で誕生したとされます。
働く料理人たちのまかないとして、

手早く
栄養バランスが良く
温かくて腹持ちが良い
料理が求められ、その中で生まれたのがサンマーメン
シャキシャキ野菜の炒めあんは、短時間で作れてボリュームも満点。
それを温かい麺にかければ、忙しい仕事の合間でもしっかり食べられる栄養食として重宝されました。

あんかけ文化との相性

横浜には、広東料理を中心に“あんかけ文化”があります。
広東料理は火力が強く、野菜の旨味を閉じ込める炒め調理が得意。
そのため、とろみをつけてスープに絡めるスタイルは、自然と横浜中華街の料理人に好まれました。

この文化がサンマーメンを後押しし、のちに神奈川県全域へ広がっていきました。

サンマーメンの材料(2〜3人前)

具材(野菜あん)

豚もも肉(細切り)……80g
もやし …… 1袋
にら …… 1/2束
キャベツ …… 2枚
にんじん …… 1/4本
ねぎ …… 1/2本
きくらげ …… 適量
にんにく …… 少々

調味料(あん)

醤油 …… 大さじ1.5
酒 …… 大さじ1
砂糖 …… 小さじ1
鶏ガラスープ …… 200ml
オイスターソース …… 小さじ1
こしょう …… 少々
ごま油 …… 小さじ1
片栗粉(とろみ用) …… 大さじ1(同量の水で溶く)

中華麺(細め)…… 2〜3玉
スープ(市販のガラスープ+醤油+ごま油でOK)

サンマーメンに含まれる栄養素のポイント

サンマーメンは「野菜をたっぷり食べられるラーメン」として栄養価が高いのが特徴です。

ビタミンB1(豚肉)

疲労回復をサポート。働く人向けの“まかない”である理由はここに。

ビタミンC(キャベツ・もやし・にら)

免疫力を高め、風邪予防に役立つ。

食物繊維(野菜・きくらげ)

腸内環境を整え、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できる。

たんぱく質(豚肉・麺)

筋力維持に大切。ラーメンでありながらバランスが良い。

ミネラル(もやし・にら)

カリウムや鉄が豊富で、むくみ改善・貧血予防に効果的。

炭水化物(麺)

エネルギー源としてしっかり働き、満足感も得られる。
全体として、ラーメンの中では比較的“健康的”な部類に入るのがサンマーメンの特徴です。

家庭で作れる本格サンマーメンの作り方

①野菜を切る

にら → 3〜4cm/キャベツ → 千切り/にんじん → 細切り/ねぎ → 斜め薄切り/もやし → 洗って水を切る/きくらげ → 水戻しして細切り
“細切り”がサンマーメンの基本です。

②豚肉を炒める

フライパンに油を熱し、にんにくを軽く炒め香りを出す。
豚肉を入れ、軽く塩こしょうして炒める。

③野菜を順番に炒める

火の通りにくい順に
にんじん → キャベツ → もやし → にらの順で炒めます。

シャキシャキ感が残る程度に火を入れるのがポイント。

④スープを加える

鶏ガラスープ200mlを加え、醤油、酒、砂糖、オイスターソース、こしょうで味付け。
ひと煮立ちさせる。

⑤水溶き片栗粉でとろみをつける

弱火にし、水溶き片栗粉を回し入れてしっかり混ぜる。
最後にごま油を少量垂らして香りを引き立てます。

⑥麺をゆで、スープを準備

別鍋で中華麺をゆでる。器に醤油ベースのスープ(ガラスープ+醤油少々+ごま油)を作っておく。

⑦麺に熱々の餡を乗せて完成

茹でた麺を器に盛り、その上から熱い野菜あんをたっぷりかける。
これで本格サンマーメンの出来上がりです。

“本場の味”に近づけるコツ

☆野菜は炒めすぎない
 サンマーメンはシャキシャキ食感が命。
☆餡は強めのとろみ
 スープに負けない存在感が必要。
☆麺は細めの中華麺
 餡とスープに絡まりやすく、バランスが良い。
☆ごま油は最後に香り付け
 炒めすぎると風味が飛ぶ。

まとめ

サンマーメンは“働く人の栄養食”として生まれた一杯
サンマーメンはただのご当地ラーメンではなく、
横浜で働く料理人たちのまかないから生まれた温かい料理 です。

野菜たっぷり
栄養バランス◎
温かくて体に優しい
手早く作れる
という特徴から、今では神奈川県全体の人気メニューとなりました。
家庭で作ると、野菜あんの優しい甘みや、シャキシャキ感、スープとの一体感が楽しめます。
ラーメンでありながら、どこかホッとする“横浜の味”。

ぜひ一度、お家でも本格サンマーメンの湯気と香りを楽しんでみてください。